百毫寺(兵庫県丹波市)
H23.5.15・R5.5.2
百毫寺(びゃくごうじ)は、兵庫県丹波市にある天台宗のお寺です。慶雲2年(705年)に、法道仙人により開基されたと言われ、本堂にある薬師瑠璃光如来の眉間の白毫から神々しく光が放たれたため、「白毫寺」と名づけられたそうです。

舞鶴若狭道で春日ICを降りてすぐの場所にあるので、車が便利です。JR黒井駅からは6km程あります。境内に入ってすぐ右側に大きなグラウンドがありますが、その四角形の敷地の二辺のL字型に沿って、藤の花がびっしりと植えられています。幅は10mもないですが、長さは120mもあります。白毫寺の藤は園芸品種名で「九尺藤」と呼ばれる藤で、正式名所は「野田長藤」と呼ばれるそうで、長いものは180㎝になるそうです。

お寺にありながら何の変哲もないグラウンドの端にあるのは風情がありませんが、藤の美しさはその置かれた環境を吹き飛ばすくらい圧巻です。近畿でこれほど多くの藤を見ることができるのは、私が知っているのは兵庫県宍粟市にある大歳神社くらいですが、これほど長い藤は見たことはありません。藤の木の背後は傾斜になっており、平行して更に上にも藤の木の列が連なっています。上にある藤の下にも遊歩道があるので、いずれも間近で見る事ができます。但し上にある藤は傾斜の上にあるため、午後からは日陰になるのでご注意下さい。

交通の便も良く、大阪から1時間程で到着するので、観光客もかなり多くなります。初めての訪問時は早朝から出かけたので、あまり人が来ないうちに撮影を終了できましたが、二度目の訪問時は昼頃から訪れたため、2時間もの駐車場待ちを強いられました。そのため朝早いうちからの訪問は必須となります。