道明寺天満宮(大阪府藤井寺市)R3.2.23
道明寺天満宮は推古天皇2年(594年)にこの地の主であった土師氏が土師神社と土師寺を建てたのが始まりです。その後土師寺には菅原道真のおばの覚寿尼が住んでいたこともあり、道真本人も何度も土師寺を訪れていたそうです。また、道真が大宰府に左遷される際も土師寺に立ち寄ったとのことです。

天暦元年(947年)には道真自刻と伝える十一面観音像を祀って土師寺を道明寺と改称し、同時に土師神社内に天満宮が創建されました。天満宮は学問の神様として信仰を集め、土師神社も天満宮が中心となっていきました。寛永10年(1633年)には隣の石川が氾濫したため、道明寺が天満宮境内に移転し、両者は一体化していきます。

明治5年(1872年)の神仏分離にあたり、天満宮は土師神社と改称し、翌年には道明寺が分離の上西隣の地に移転したものの、昭和27年(1952年)には土師神社から道明寺天満宮に改称され、現在も学問の神様として地元の人々に親しまれています。

道明寺天満宮の奥には梅園があり、80種類800本の梅が植えられています。毎年2月から3月中旬にかけてが見頃ですが、年によって見頃が前後するのでご注意下さい。梅園の奥に行くと見晴らし台が用意されており、よくHP等で見られる梅を上から見下ろせるスポットとなっています。見晴らし台は思ったより狭いので、すぐ混雑してしまう分早く交代しなければと気を遣ってしまいますが、見事な景色に立ち去り難い気持ちになります。ちなみに梅園入口までの参道には出店の他、猿回しの公演も行われていました。

近鉄南大阪線・道明寺駅から徒歩4分程で到着できますが、駐車場も50台分ながら無料で用意されています。但し、私が日曜昼前に行った際は、かなり手前から渋滞が始まっており、更に付近の道はかなり狭いので離合にも気を遣うことになります。