越前岬(福井県越前町)H10.1.11
越前岬の水仙は全国的に有名で、淡路島・房総半島と並んで日本水仙三大群生地と称されています。2020年11月には越前海岸の水仙畑が「重要文化的景観」として登録されました。ここの水仙はヒガンバナ科のニホンズイセンで福井県の花として指定されています。見頃は12~1月になります。

大正10年に越前岬の梨子ヶ平(なしがだいら)地域に自生していた水仙を名古屋の生花市場に出荷したことから、この辺りの農家の間で巣支援水仙の栽培を始めたことが始まりです。海へと落ちるような急斜面に水仙を植えたことが独特な景観を生み出しました。

国道305号で越前岬へ向かい、越前岬水仙ランドが見えた辺りから水仙を見ることができる地域に入ります。国道からは水仙はあまり見えないので、バス停(越前岬水仙ランド)からランドへ向かう道を登ります。登ってすぐにランドに着きますが、道はそのまま先へ続きます。越前岬展望台を過ぎ、しばらく行くとハイライトである梨子ヶ平園地に到着します。遊歩道になっていて、水仙と険しい岬とを一度に見渡せる越前岬一番のスポットになります。

先に進むと千枚田水仙園が見えてきます。水仙を育てるために険しい傾斜に無数の段々畑が作られており、海との組み合わせとはまた違う景色を見せてくれます。千枚田通過後は水仙が見えない道を少し進んで、先ほどの国道305号に合流します。私が訪れた時はほとんど観光客がおらず、ゆっくりと観覧することができました。水仙を見るための山道は細いので対向車に気を付ける必要があります。