郡上八幡城(岐阜県郡上市)R3.11.13
郡上八幡城は永禄2年(1559年)に遠藤盛数が当時の郡上一円を支配していた東氏と戦うために築いた砦が始まりです。天正16年(1588年)に大改修を行われたものの、明治の廃藩置県によって廃城となり、石垣を残して取り壊されました。現在の天守は、大垣城を参考に昭和8年(1933年)に再建されたものですが、模擬天守としては珍しい木造として作られ、現存する木造再建城としては日本最古となります。

来るまで郡上市内に入り、市街地の外れから城を確認しましたが、ものすごく高い場所にあることに驚きました。場所が分かりやすいのですぐに城まで辿り着けると思いきや、郡上市街地の道は国道を含め幅が想像以上に狭く、観光客も多く沿道を歩くため、身動きが取れません。勿論道を間違えると引き返すのは至難の業で、更に城近くになると高い場所にありすぎて車から姿が見えなくなります。案内板すらなく、慌てて携帯電話の道案内に頼って辿り着きましたが、城入口も分かりにくいので注意が必要です。

城の駐車場が満車だったので、更に上にあるホテルの駐車場に駐車しましたが、まず駐車場の紅葉が綺麗でした。続けて城に向かうキツい坂道を上るのですが、クネクネ続く車道をショートカットする歩道の階段の歩幅がまちまちなので、結構足にきます。それでも車道を通るよりかなりの短縮になります。

城の下部に着くと、見頃のモミジが出迎えてくれました。遊歩道があまり広くないので、周りに気を使いながらの撮影で、巨木もそれほどないのですが、天守や石垣を絡めた構図や、高い場所から見下ろした風景は美しく、「天守炎上」と謳われる圧巻の紅葉の意味が理解出来ました。

なお、郡上市街地は細い路地が張り巡らされていますが、古い町並みと共におしゃれな店が数多くあり、観光やデートにはとても魅力的な場所であったことにも驚きました。是非再訪したいと思います。