長谷寺(奈良県桜井市)H24.5.3
長谷寺については別ページ(「桜」内の長谷寺ページをご参照ください。

長谷寺の仁王門から本堂までの間に長い回廊がありますが、回廊の左右に多数のボタンが植えられており、特に回廊の右側はボタンの花で埋め尽くされています。回廊付近を通過するとボタンの姿は見えなくなりますが、最後の本坊付近に再度ボタンが多く植えられています。

長谷寺のボタンは、唐の皇妃である馬頭婦人が観音様の霊験を得たお礼にボタンを献木したのが始まりと伝えられ、千年余りに遡ります。現在では約150種類、7000株に及ぶボタンが植えられています。

5月上旬のゴールデンウィークの時期が見頃なので、桜の時期以上に多くの観光客が訪れます。また、丁度近くにある室生寺のシャクナゲも同時期に見頃になるため、両寺の間を臨時バスが運航されます。

余談ですが、長谷寺は私の写真撮影の原点となった場所です。21歳から寺院巡りを始めたものの、当初は古い建物ばかり撮影していたので全く面白みがなかったのですが、平成5年5月5日に長谷寺で偶然撮影したボタンの写真を見た際、今までの写真とは違う構図・ピント・光の加減等の素晴らしさに感動した事がきっかけで、旅の目的が寺院巡りから写真撮影に激変しました。そのきっかけとなった写真(ネガフィルムで撮影)を最下段に掲載しています。