北海道の滝 H7.7.28他    

オシンコシンの滝(斜里町)H7.7.28
北海道には多くの滝がありますが、北海道は標高の高い場所が限られているので、落差の高い滝もおのずと限られた地域に存在することとなります。「北海道の尾根」と呼ばれる大雪山系には北海道最大の滝である羽衣滝(落差270m)と、流星・銀河滝(それぞれ90・104m)等があります。

羽衣滝(落差270m)は美瑛市街地から道道で30キロ程行った天人峡にあり、7段のこの滝は全国でも3番目の落差を誇ります。平成25年の大規模な土砂崩れで通行止めとなり、平成30年にやっと復旧した経緯があります。歩いて15分程で到着と比較的簡単に見ることができますが、下からの滝見台では5段しか見えません。復旧後に1時間程登ることで7段ごと見ることが出来る登山道が出来たようですが、画像で見る限り下から見た方が美しい形に見えます。なお、この付近は紅葉の名所でも知られています。

流星・銀河の滝(落差104m・90m)は層雲峡温泉にあり、駐車場の川を挟んだ絶壁に二つの滝が見えます。向かって右側の水量の多い滝が流星滝、左側の流身が末広がりになっている滝が銀河滝ですが、駐車場からは二つの滝を一緒に見ることができません。背後にある滝見台への階段をひたすら登ると、二つの滝が一緒に見える場所に20分程で到着します。かなり急こう配な階段なので注意が必要ですが、ぜひ登って下さい。

賀老滝(落差70m)は大雪山系とは全く違う、渡島半島の狩場山(1520m)の麓にかかり。幅30mの豪快な滝です。落石の危険があり、平成30年には通行止め箇所がありました。付近はブナの森が美しく、ブナの森としては日本最大との事です。交通手段が発達している南側と違い、さびれた感のある北側にある上、付近には観光名所もないため、滝のみのために長距離を進む必要があるからか、観光客も少なめです。

三階滝(落差15m)は、洞爺湖南側を走る国道453号から国道276号に分岐する手前にある滝で、正直川の一部に見えてしまいますが、均等の取れた形はとても絵になります。なお、すぐ上流では水遊びをする人たちが多くいるので、一緒に撮影してしまうのが難点です。また滝の目の前にある小さな橋から撮影するので、構図の広がりは殆どありません。

オシンコシンの滝(落差50m)フレペの滝(落差100m)は、共に知床半島北側にある滝で、共に滝の水はすぐに海に落ちていく場所にあります。オシンコシンの滝は国道334号沿いにあるのですぐ分かり、滝の前まですぐに到着します。流れが二つに分かれるので双美の滝とも呼ばれ、幅30mの滝の真下から滝を見ることが出来るのでかなりの迫力を感じることができます。知床の人気スポットのため、かなりの混雑が予想されます。

逆にフレペの滝は場所が分かりにくいです。小さな看板を頼りに車を停めて歩き出すものの、広い草むらをどっちに向いて行けばいいのか分からないまま海へ向かいます。先は高い崖になって海に落ちていますが、その崖の影に隠れるように、力なく水が流れているのがフレペの滝です。バックの知床の山々との組み合わせはかなり良いのですが、足元は崖スレスレに立って撮影する必要があり、実際途中で足を滑らせて滑落しそうになりました。逆光だと滝が全く写らないので時間を考えて訪れる必要があります。

北海道はひとつひとつの目的地への距離がものすごく離れているため、滝を数多く撮影することは困難です。多くの滝の中でもメインとなる滝をかいつまんで撮影してきたのをまとめて掲載しました。

賀老滝(島牧村)H7.7.30

賀老滝(島牧村)H7.7.30

三階滝(伊達市)H7.7.22

羽衣滝(東川町)H13.9.15

羽衣滝(東川町)H13.9.15

流星滝(上川町)

銀河滝(上川町)

流星・銀河滝(上川町)

フレペの滝(斜里町)