吹割滝(群馬県沼田市)H11.7.18    
吹割滝は高さ7m、幅30mの滝で、通常の滝と違い川床を割くような窪地があり、川の水が四方から流れ落ちる不思議な滝です。奇岩が1.5キロに渡って続く片品渓谷にあります。沼田市街から尾瀬・奥日光へと抜ける国道120号線の途中にあり、年中観光客が絶えない場所です。道路脇には大きなドライブインや川を眺めるための遊歩道入口があり、大きな駐車場には観光バスが多く停車しています。滝を中心とした遊歩道は約1時間の道のりで、付近には滝の見晴らし台が3ヶ所あるとの事です。

滝の付近はなだらかな川底になっていますが、普段は川の下流側まで水が流れる範囲は狭く、比較的滝の近くまで近付くことができます。「この辺りまでは近付いても大丈夫です」という白線が引かれており、その線を目安に近付くようにするようです。しかし過去には近付きすぎて窪地に落ちてしまう人もいたようで、油断は禁物です。

私が訪れた際は水量が多く、窪地の切れ目である左岸側から窪地の逆側まで水が廻ってきており、とても谷間に近付くことはできませんでした。しかし下流側から滝を見ると、まさしく突然川に切れ目が入ったかのような不思議な構図となり、特徴的な写真を撮影することができました。

また、滝の右岸側には見晴らし台があり、上から滝を見下ろすこともできますが、若干傾斜が急なので足元には気を付けて下さい。

なお、この滝は「日本の滝100選」や国指定の名勝「吹割渓ならびに吹割瀑」に指定されています。