兵庫県北部の滝 H13.8.5    

シワガラの滝 H11.8.22
兵庫県にも多くの滝が存在しますが、奈良県の滝と比べて大きさが劣る感があります。中には天滝・扁妙滝・霧が滝・原不動滝・猿尾滝等の60~80m級の滝もありますが、どちらかといえば20~40m級の滝が殆どと言えます。兵庫県北部(但馬地方)にも同様のことが言えますが、それぞれ特徴ある良い滝が沢山あります。但馬地方には過去に何度か滝撮影に出かけたものの、数が多くて半分も訪れていません。とりあえず撮影した分を掲載しましたが、今後再訪した時はその都度更新していきたいと思います。

シワガラの滝(新温泉町・10m)
 扇ノ山(1310m)北麓の小又川渓谷にかかる滝で、大きく口を開けた洞窟の中に落ちています。落差は小さいですが、周りは苔や草で覆われ、神秘的な美しさは抜群です。国道9号から県道262号に入り、看板どおりに進むと細い畦道に滝入口があります。そこから傾斜のキツい下り坂を降りますが、途中案内が途切れます。迷っていると、小さな畑の脇を小さな道があるので進むと、そこからは谷底まで滑り落ちるような道を降ります(先日転げ落ちて亡くなった人がいるので注意が必要です)。そのまま川まで降り、左側(上流)を見ると、不気味な洞窟が口を開いているので滝の場所はすぐ分かります。洞窟内は天井も高いですが、滝と風景を取るには結構な広角レンズが必要となるのでご注意下さい。

霧ヶ滝(新温泉町・65m) 天滝・猿尾滝とともに但馬三名瀑のひとつに数えられている滝です。シワガラの滝の近くにある霧ヶ滝渓谷の最深部にある滝で、入口から1時間20分程かかります。道自体は全く険しくないですが自然そのままであり、途中丸太の橋を2ヶ所渡る必要があります。ちなみに私は帰りに丸太橋から落っこちてしまいました。水量は元々多くないのですが、私が訪れたときは川の水が多いのに滝の水がとても少なかったのがショックでした。滝の背後の空には綺麗な雲がかかっていたので、滝と一緒に撮影したくらいで終わってしまいました。霧ヶ滝のすぐ近くには赤滝という綺麗な滝もあるのですが、そのルートは現在通行止めです。また、この付近はツキノワグマが生息しているので、単独行動を避け、鈴は必ず携行しましょう。

猿尾滝(香美町・60m) 霧ヶ滝に同じく但馬三名瀑に数えられ、日本の滝100選にも選ばれています。国道9号から県道267号に入った道沿いにあるので、三名瀑の中で唯一簡単に訪れることが出来ます。滝は険しい岩を末広がりに落ちる上段と、ストローのような真っすぐ細長い下段にはっきり分かれているのが珍しく、上段の滝壺まで歩いて上がることができます。周辺はカエデ、トチノキ、ホオノキ等の木が茂り、新緑や紅葉の時期は美しくなりそうです。

俵滝(豊岡市・8m) 正直言ってかなり地味な滝です。稲葉川沿いに続く溶岩流滝群の最上流に位置する滝ですが、集落の中にあるため駐車には気を遣います。水量の多い時は迫力ある綺麗な流身が見られるようでしたが(多すぎると川の流れと同化してしまいそうですが)、ちょっと水量が足らなかったようです。3つに分かれた高さや幅の違う流身が一度に見られるのも珍しいです。

八反滝(豊岡市・25m) 国道482号から小さな看板を目印に滝へと進んで行くと、神鍋高原の別荘地に入ります。そんな場所のど真ん中に、かなり大きな丸い縦穴ががあり、その一角に直瀑の滝が1本落ちています。滝壺もかなり大きく、滝が貧弱に見えてしまいますが、落差23mながら水量多く豪快に流れる姿は立派な滝です。滝見台から遠望した後、階段で降りて行けば滝壺まで行くことが出来ます。滝見台周辺は管理地なので、駐車場所に注意しましょう。

一ツ滝(豊岡市・22m) 国道482号から林道を入った場所にある滝で、澄んだ渓流の流れが2条の段瀑になって落ちる神秘的な滝です。季節によって水量が大きく変わるので注意が必要です。大きな亀の甲羅のように丸くせり出した岩を伝って末広がりに落ちる綺麗な滝ですが、更に周りの緑との組み合わせの綺麗ですので、晴天での撮影がお薦めです。滝前は開けているので、色んな角度からの撮影が可能です。

要滝(香美町・10m)
 滝自体は小さいですが、岩肌の苔や、周りのシダ等、緑に覆われた美しい滝です。また水量が多い時はかなり綺麗なナメ滝となることと思います。国道9号から国道482号に入り、途中にある温泉保養施設「おじろん」に向けて走れば、滝のある久須部渓谷に到着します。この渓谷には要滝の他に、吉滝(27m)や三段滝(10m)等の滝があり、付近にも多くの滝がありながら、タイムオーバーで撮影が出来ませんでした。また機会があれば再訪したいと思います。

霧ヶ滝 H11.8.8

猿尾滝 H10.9.6

猿尾滝 H10.9.6

俵滝 H21.6.28

八反滝 H21.6.28

八反滝 H21.6.28

一ツ滝 H21.6.28

要滝 H21.6.28