上高地(長野県松本市)H12.10.9
上高地は北アルプス、槍・穂高連峰等3000m級の山々に囲まれ、梓川に沿って開けた盆地状の渓谷全体を言います。上高地は江戸時代に修行僧・播隆による槍ヶ岳開山により明治以降に登山の舞台として有名になります。また、上高地は貴重な動植物が生息する豊かな生態系を作り上げています。

上高地の最大の魅力は穂高連峰に代表される荒々しく聳え立つ岩稜、美しい梓川などの清流、大正池・田代池・明神池などの池沼、山麓一帯に広がる森林等が挙げられます。1934年に中部山岳国立公園に指定され、特別名勝・特別天然記念物に指定されています。

上高地への唯一の道路である県道24号はマイカー規制が行われているため、一般車は長野県側の沢渡駐車場か、岐阜県側の平湯温泉付近で駐車後、シャトルバスかタクシーを使用するしかありません。私も沢渡駐車場からシャトルバスで上高地に入りました。上高地には早朝に着きましたが、大正池には山間に霧が立ち込め、幻想的な雰囲気を出していました。但し、大正池の水面の枯れ木は減っていく一方とのことです。

その後河童橋のある場所での穂高連峰等の景色や、焼岳の木漏れ日の当たった風景等、山の景色が素晴らしかったのは勿論ですが、個人的に印象的だったのは、梓川の水がとても綺麗だったことでした。遊歩道の一部は梓川と並行しているのですが、あまりの美しさに、水辺の写真を多く撮影しすぎ、フィルムを浪費した上に、後で見てよく分からない写真も多くありました。また、大正池の他にも、田代池や明神池にも立ち寄りましたが、田代池は池に堆積した土の上に生えた草の紅葉が美しく、明神池も池の底が藻で覆われ、周りの木々との組み合わせもあって神秘的な場所でした。

このページでは特に梓川の水の美しさにスポットを当てています。