観音寺(京都府福知山市)R1.6.20
丹州観音寺は、奈良養老4年(720年)にこの地を訪れた法道仙人によって開かれた寺で、平安時代(961年)には空也上人が七堂伽藍を建立し、丹波地方の観音信仰の中止となって栄えました。その後鎌倉時代に最盛期を迎え、北条時頼、貞時等の比護を受け、25余り坊の寺院を持つ寺として栄えました。現在は、「関西花の寺第一番札所」「丹波古刹第十五番札所」「数珠巡礼」に指定されています。中でも毎年6月~7月には100種類・1万株のアジサイが境内に咲き乱れます。

場所は舞鶴若狭自動車道・福知山ICから県道を北上し、県道8号を東に向かってすぐのところにあります。入口には仁王門がありますが、その前には既に無数のアジサイが植えられています。仁王門をくぐった細い参道の左側にもアジサイがあり、奥に進んだ右側に本堂がありますが、本堂裏の斜面もアジサイで埋め尽くされています。また、仁王門をくぐってすぐ右側の長い階段を登った先には恐らく住職の住まいと思われる建物があり、その手前の広い敷地にもアジサイが植えられています。そして境内の至る所に可愛らしいお地蔵さんがあり、アジサイとの組み合わせがよく似合っていました。

訪れた当日は拝観開始である9時より早く現地に到着しましたが、仁王門は開かれており、中に入ると数人の人がいました。何か様子がおかしいので見てみると、奥の本堂裏で丁度地方テレビの取材が来ており、レポーターの女性二人がカメラを前に実況をしていました。リポーターはアジサイの多さをアピールしていましたが、正直本堂裏のアジサイは7分程の咲き具合で物足らなかったです。仁王門前のアジサイもイマイチ少なく、事前に確認していた画像でのアジサイの量とはかなりの差を感じました。

但し、寺の西側にある駐車場に至る道の脇の斜面にはかなりの量のアジサイが咲いており、色々な写真を撮影することができました。他の場所のアジサイがイマイチだったのは、開花時期がずれていたのか、それとも植え替えをしていて数自体が少なかったのかはよく分かりませんでした。なお、撮影後入口に戻ると、入場時にはなかった拝観料徴収場所が開設されていたので、拝観料300円を払って外に出ました。

どうしても予め確認しておいた、仁王門前のアジサイの写真が綺麗だったので、また再度撮影にチャレンジしたいと思います