烏丸半島(滋賀県草津市)H23.7.30
烏丸半島は滋賀県草津市北部にある、琵琶湖に突き出た半島です。江戸時代から「烏丸崎」として葭(ヨシ)地とされており、明治以降は耕地化が進みました。1980年代後半には養殖が行われていた中央部が埋め立てられ、1990年半ばには琵琶湖博物館や水生植物公園などの文化施設が建てられ、今に至っております。

車使用での訪問が一番ですが、高速道路からは距離が離れています。名神・瀬田西ICから県道26号を地道に北上し、およそ10km程で左折の上琵琶湖畔に向かうとたどり着きます。半島入口から駐車場まではぐるりと半島内を一周する形で進みます。駐車場からは歩いて5分程で蓮のある湖畔にたどり着きます。

烏丸半島の周辺は蓮の群生地として有名で、13haの湖面は7月になると30万輪以上の蓮で埋め尽くされていました。半島内は入場無料のため、朝早くから蓮を見ようとカメラマンが集まってきていました。広い範囲で多くの蓮が咲いている風景は圧巻なのですが、意外と一番手前にある蓮と陸との距離があるため、かなりの望遠レンズを持参しないと花のアップは難しいと感じました。遠方の蓮を望遠レンズで圧縮して背景として撮影するも、主役にする蓮までもが遠いため撮影に悪戦苦闘しました。結局素晴らしい風景でありながら、それを生かしきれないまま終わった感があります。

烏丸半島の蓮の大群衆はその後2016年夏に突然消滅してしまいました。原因は土壌の酸素欠乏等言われていますが、まだはっきりとは分からないようです。復活のための研究を草津市が行っているそうですが、なかなか難しいようです。復活した暁にはまた再訪したいと思います。