刈込池(福井県大野市)H24.10.27
刈込池は福井県の最東部の場所に位置する池です。大野市内から九頭竜湖に向かう国道158号から、途中県道173号を20km程ひたすら進んだ終点に位置します。県道は途中何もなく、すれ違いの難しい部分もあり、険しい川の脇をひたすら進む林道っぽい道ですが、紅葉の時期だけは若干状況が変わります。終点から何キロか手前からガードマンが立ち、先に進む車両の数を制限しています。早朝から訪れていながら細い道には順番待ちの車が数台止まっていましたが、それほどこの小さな池の紅葉を見たい人がいるのだと感じました。

打波川の上流の願教寺山(標高1690m)の麓にブナやミズナラなどの原生林に囲まれた幅ヶ平があり、その中に周囲400m、水深最大4.5mの刈込池があります。その昔、泰澄大師が白山に棲んでいた大蛇をこの池に閉じ込め(刈り込め)たという伝説から名づけられました。この池に流れ込む小川はあるものの、流出する川はなく、それでも池の水位は一定であるという神秘的な池です。

池の入口には駐車場やトイレがあります。森には遊歩道があり、片道45分ほどで到着します。ブナの森を進むと、こんなところに池があるのかという場所に突如池が現れます。「熊出没注意」の看板もあり、狭い遊歩道なので一人では不安な部分もありますが、この季節は多くの人が訪れているので安心です。

池の水も綺麗ですが、やはりブナの木や遠くに見える越前三ノ峰(福井県最高峰・2128m)と、水面に写る景色の美しさに感動します。意外と水際まで行ける場所が少なく、草木が行く手を遮ることが多いです。そのため撮影場所が若干順番待ちになる時もありますが、多くのカメラマンが前に後ろに連なりながら三脚を立てて撮影していました。

イメージとしては信州まで行かないと見られないような景色が見ることが出来て満足しました。