春日大社(奈良県奈良市)H9.5.2
春日大社は奈良公園内の一番奥にある寺社で、全国に1000社ある春日神社の総本山であり、ユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつとして登録されています。奈良時代の神護景雲2年(768年)に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、中臣氏・藤原氏の氏神を祀っています。また、主祭神の武御雷神(タケミカヅチと読みます。日本神話に登場する神です)が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神の使いとしています。

多くの寺社と違い、平安時代に藤原氏の比護を受けて隆盛した後は没落することなく現在まで安定して存在し続けています。明治4年((1781年)に一度「官幣大社春日神社」と改名されますが、昭和21年(1946年)に、他の春日神社と混同してしまうことから現在の「春日大社」になりました。境内には4つの本殿が全て国宝になっている他、多くの重要文化財があります。

春日大社の中心である直会殿(なおらいでん)には、「砂ずりの藤」と呼ばれる樹齢700年もの藤があります。大きな藤が地面に届くまでに伸びるという意味で名づけられました。実際は地面には全然届いていません。しかしながら寺社の雰囲気とあいまって素晴らしい姿を見せてくれます。

令和元年5月2日にも訪れましたが、何故か咲ききっていなかったり、全体的に花が小さくなっていました。デジカメで撮影した分綺麗に撮影できましたが、掲載した画像の方が藤も綺麗だったので、そちらを掲載しました(最後の画像のみ令和元年撮影です)。