今朝丸沢の滝(群馬県高崎市)H27.7.18    

今朝丸滝
今朝丸沢(けせまるさわ)は高崎市倉渕町・烏川の支流になり、利根川源流の奥地にあります。国道406号線で高崎方面から烏川を遡って、二度上峠方面に向かいます。途中長野原倉渕線(県道54号)に入り、平森林公園キャンプ場の手前にガードレールの切れ目があり、小さな「溶岩滝」の看板がある場所が入口です。正直かなり気づきにくい看板であり、「えっ、こんなところから入っていくの?」と思う程に、普通に茂みに入るくらいにしか見えないので、正直最初は躊躇してしまうと思います。

私が訪れた時は雨天で、ただでさえ行きにくい雰囲気が、更に山の中は暗くて引け目を感じてしまう程でした。思い切って茂みに入っていくと、すぐに沢が見えてきます。なだらかで歩きやすい川ですが、ザブザブ川の中を歩いて行くしかありません。しばらく行くと堰堤が見えてきますが、横に獣道があるのでそれに沿って歩くことで越えることができます。そのまま20分程歩くと、川が二手に分かれており、左に溶岩滝、右に今朝丸滝が見えてきます。

二つ並んで存在する滝ですが、別々の沢が合流しており、それぞれの沢に似たような滝があるのは不思議な感じです。溶岩滝(10m)は真っすぐ落ち口から落ちた水が、岩を伝って流身が左右に広がり、下方でまた合流するという変わった滝です。水量が少ないときは、向かって一番左外の、細い流身のみが流れるという不思議かつ寂しい滝ですが、訪れた日は水量がかなり多く、とても美しい姿を見せてくれました。

続いて今朝丸滝(12m)もすぐに見ることができますが、位置的な関係で二つの滝を一緒に見ることはできません。この滝も溶岩滝と同じように、落ち口を真っすぐ落ちた水が途中末広がりになって岩肌を流れていきますが、途中滑らかな岩の傾斜の角度が変わるため、更に個性的で美しい姿を見せてくれました。因みに僧侶の袈裟の形に似ていることから、「袈裟丸滝」とも呼ばれているそうです。

今朝丸滝も水量が少ないときは流身が向かって右側の部分には流れず、細い流見になってしまいます。ホームページで色々調べていても、使用されている写真のほとんどは流身の細いものが多く、水量に恵まれる機会が少ないのが分かります。それだけに予想以上に美しい姿を見ることが出来てとても嬉しかったです。

今朝丸滝

今朝丸滝

今朝丸滝

溶岩滝

溶岩滝

溶岩滝

溶岩滝