紀勢本線(亀山~和歌山間)H14.3.23他

新鹿~波田須間
紀勢本線は三重県の亀山駅から和歌山県の新宮駅を経て、和歌山駅までを結ぶ1067キロの路線です。亀山~新宮間の非電化区間はJR東海が管轄し、和歌山~新宮間の電化区間はJR西日本が管轄しています。そのうちJR西日本の区間は「きのくに線」の愛称が使用されており、今回の掲載も「紀勢本線」と「きのくに線」に分けて掲載しています。

1891年8月に開業した紀勢本線は、1959年7月に三木里~新鹿間が繋がったことで全通しました。紀勢本線の殆どは海の近くを走り、紀伊半島を海沿いに走る国道42号線と並行して線路が続いていますが、一部多紀~紀伊長島間は山間を走るため、時折自然動物との衝突も起こっています。優等列車としては特急「南紀」が名古屋~紀伊勝浦間を1日4往復していますが、津~多紀間は普通列車が一時間に1本程あるものの、多紀~新宮間は1日10往復程度で、時間によっては3時間程列車が来ない時間帯もあります。

私が撮影に訪れる際、当時は鵜殿までを走る貨物列車が有名で、特に多紀方面での撮影名所が好まれていましたが、早朝の走行のためいつも間に合わず、そのまま2016年に貨物は廃止になってしまいました。その代わりに紀伊長島から熊野までの撮影名所をいくつか巡りました。紀伊長島での撮影では、購入したばかりの新車で訪れたものの、駐車スペースの急な下りの部分で、バンパーの底を思い切りこすってしまったのが忘れられません。また山の上にある撮影名所に向かうも、結局場所が分からずリタイヤしたり、橋の上を走る列車を撮影しようと待ち構えたものの、逆光を綺麗に見せる思惑が太陽が雲に隠れたことでダメだったりしました。それでもめげずに賀田~二木島~新鹿付近を巡りましたが、海がすぐ横にある崖沿いの細い道を行ったり来たりしたのが少々大変でした。しかし自然の中で、かつ海を見渡せる景色の中を走る列車を撮影出来たことはとても良かったです。またの機会に撮影出来なかった場所や、田舎の風景に溶け込んだような車両を撮影してみたいと思います。

紀伊長島~梅ケ谷間

賀田~二木島間

新鹿~波田須間

紀伊長島~梅ケ谷間

紀伊長島~梅ケ谷間

二木島~新鹿間

賀田~二木島間

紀伊長島~三野瀬間

宇久井~那智間

鵜殿~新宮間
 
大河内駅付近