姫新線(姫路~新見間)H15.7.28
姫新線は大正12年(1923年)に津山~美作追分間に開業した作備線が始まりで、その後延伸に伴い、姫津西・東線と改称された後、昭和11年(1936年)に現在の姫新線となりました。沿線距離158キロの長い路線ですが、その殆どは山間部を走るローカル線であり、過去には陰陽連絡船として重要路線の一端を担っていたものの、1989年の急行「みささ」「みまさか」の廃止や1994年の智頭急行の開業により、更にローカル色の強い地域輸送中心の路線となりました。しかし、2000年以降の姫路~上月間の路線改良による高速化が奏功し、現在では余部~姫路間では常に一時間に2本以上の運行が確保され、播磨新宮~姫路間でも常に1時間に1本以上、時間帯によっては3本以上の列車が運行されています。

姫新線の殆どの乗客は姫路近郊に集中しており、上月から津山間は一日10往復で、2時間以上運行のない時間帯もあります。津山~中国勝山間は1~2時間に1本程度、中国勝山~新見間は2~3時間に1本程度となります。今回掲載しました撮影地は西栗栖~三日月間であり、比較的運行本数が多い区間ではありますが、それでも結構列車がやって来るまで待たされた感がありました。また、住宅が少ない上に線路には雑草が茂っている廃線跡のような雰囲気さえありました。しかし姫新線のシンボルマークである赤とんぼの絵が描かれたオレンジ色のキハ40が走る姿と自然溢れる景色を撮影できて良かったです。

その他にも智頭急行や因美線を訪れたものの、姫新線の撮影はこれ1度きりでした。現在は高速化に合わせて運行し出したキハ127系やキハ120型が殆どで、津山以西に少数のキハ40が残るのみとなっているようです。ただ昔のような塗装ではないようで、オレンジ色の車両をもっと撮影しておくべきだったと思います。