清水寺(京都市東山区)H22.11.28・R4.11.19
清水寺は正式名称と「音羽山清水寺」という北法相宗の寺院です。かつては法相宗のに属していましたが、昭和40年からは北法相宗を名乗る単独の寺院となっています。

清水寺は広隆寺・鞍馬寺とともに、平安京遷都以前からの歴史を持つ京都では数少ない寺院の一つであり、また、石山寺(滋賀県大津市)、長谷寺(奈良県桜井市)などと並び日本有数の観音霊場であり、また、鹿苑寺(金閣寺)、嵐山などと並ぶ京都有数の観光名所としても有名です。西国三十三箇所霊場の第16番札所であり、「古都京都の文化財」としてユネスコ世界遺産に登録もされています。

宝亀9年(778年)に延鎮が開山したと言われる清水寺は、寛永6年(1629年)までに記録に残るだけでも9回の焼失を繰り返しました。永万元年(1165年)には延暦寺僧兵により、文明元年(1469年)には応仁の乱により焼失し、現在は寛永6年(1629年)の火災の後、寛永10年(1633年)に徳川家光の寄進により再興された姿です。

入口の仁王門を過ぎ、西門、三重塔、鐘楼、経堂、開山堂、朝倉堂等を経て本堂(国宝)に到着します。本堂の舞台からは京都市内を一望できます。

清水寺は紅葉の名所としても有名です。主に先述の仁王門~本堂の間の参道には草木はなく、それらに平行して寺の南側には埋め尽くすほどのモミジが植えられています。それらの木々を上から見下ろす形で見、その後折り返しの道はモミジの森の下を歩く形になるので、色んな方向から紅葉を楽しむことができます。

但し全国有数の観光名所だけあり、特に本堂の舞台付近ではかなりの人混みとなるので、早めの時間での訪問が良いと思います。なお、今回掲載分は2度訪れた際の画像ですが、曇り空で暗めの写真が平成22年、晴天での明るい写真が令和4年の写真となります。