香嵐渓(愛知県豊田市)R3.11.13
香嵐渓は愛知県豊田市足助町にある渓谷ですが、そこにある山の中腹にある香積寺の住職が般若心境を一巻読み上げるごとにモミジを1本ずつ植えた結果、その山全体が4000本ものモミジで覆われたのが始まりですので、渓谷自体が元々の紅葉の名所ではないのが実情です。しかしその川の脇にはモミジが連なり、川の水面を紅一色に染め上げている風景はとても綺麗です。紅葉の時期にはライトアップもされて、幻想的な風景が広がります。

香嵐渓には2度訪れました。最初は平成11年に職場の先輩と11月20日に訪れましたが、まだ色づいていない木が多い上に、色づいたモミジもチリチリに萎んでおり、ダメな年の紅葉のそれでした。渓谷の奥の方まで歩いたものの大空振りでしたが、その後に寄った名倉川の紅葉の紅葉の美しさに救われた形となりました。

二度目となる令和3年の時は、前回より随分早めの訪れとなりましたが、前回よりはまだモミジが赤くなっていました。しかしやはりピークにはかなり早く、モミジの色も「どす赤い」ものが多かったです。対岸に渡って見ると綺麗に見える紅葉もありましたが、生憎付近の雑木が視界を邪魔してうまく撮影できませんでした。それでも比較的美しく見える箇所を探しては撮影した写真を掲載しました。

訪れた2回とも夜明け前後の早朝に現地到着しましたが、実際一番綺麗に見えるのは11時頃と思われます。しかしその時間は観光客が一番訪れる時間帯で、実際私がその時間に香嵐渓を離れる際の道路はかなりの渋滞になっていました。悩ましいところですが、訪問の際のご参考になればと思います。