熊鷹社(京都市伏見区)R3.10.16・R3.11.6
熊鷹社は、伏見稲荷大社の中にあり、本殿等の背後にある稲荷山を一周廻る「お山巡り」の一番麓にある場所です。境内の千本鳥居を歩いて行くと、途中稲荷山に向かう道(右側)と本殿に戻る道(左側)に分かれ、右側の平坦な道を5分ほど進むと、いきなり短いながらも急な階段と、その付近に無数の塚と無造作に並んだ鳥居が密集する異様な場所に辿り着きます。その地域が熊鷹社です。階段横の傾斜から上に上がった部分にかけて隙間なく塚が並び、猫が出てくる夕暮れにもなると、かなり不気味な雰囲気になります。横には谺ヶ池(こだまがいけ)があり、熊鷹社と共に伏見稲荷大社随一のパワースポットとして知られています。

こんな山奥に猫なんかいるのかと思うような雰囲気ですが、夕方になるとビックリするほどの猫が現れます。始めに1匹見つけた時は「一匹だけでもいてくれて良かった」と思ったのも束の間、あちこちから猫が現れビックリしました。大きい猫はあまりおらず、怖がりはしないものの距離を置いて触らせないタイプが多いですが、比較的近い距離で撮影が出来ます。一度目の訪問では暗くなってから餌をくれるおじさんが2人来ていましたが、二人の話を聞いていると別々に餌をあげるために来ているようでした。なお、この辺りは街灯があるため、シャッタースピードは落ちるものの遅い時間まで撮影が可能です。

一度目の訪問は時間が遅めだったため、二度目は少し早く訪れました。さすがに明るい時間帯では猫の姿は殆どありませんでしたが、塚の背後に5匹の猫が固まって昼寝をしていたのを撮影できました。多くの観光客が来ていましたが、誰も猫たちに気づかない状態だったので、撮影はラッキーでした。但し二回目の撮影時は、思ったより猫が早い時間から登場し始めたため、猫の存在を知らずに訪れていた観光客も猫に夢中になり、猫の取り合いになってしまったのは残念でした。

なお、熊鷹社から下山しようと先述の分かれ道まで戻る間に、逆に熊鷹社に向けて登ってくる猫を5匹見ました。折角の千本鳥居との組み合わせ写真を撮影するチャンスも、暗くなっていたので断念しましたが、まだまだ猫の数は多いと確信したので再訪したいと思います。