釧路湿原(北海道釧路市)H7.7.28
釧路湿原は日本最大の湿原で、面積は約2万6000haです。そのうちの中心部の7863haがラムサール条約に登録された湿地とされています。釧路湿原の名の元に、上記所在地を釧路市と表示していますが、実際は釧路市・川上郡標茶町・阿寒郡鶴居村・釧路郡釧路町に属し、ほとんど釧路市以外の町村が占めています。またタンチョウの繁殖地としても知られ、1952(昭和27)年には「釧路のタンチョウ及びその繁殖地」として特別天然記念物に指定されました。

釧路湿原には展望台が東西1つずつあり、東にある「細岡展望台」からは釧路湿原の代名詞といえる蛇行した釧路川と一望できます。展望台の下にはJR釧網本線・釧路湿原駅があり、臨時の観光列車も停車します。その他「サルボ展望台」「コッタロ展望台もあります。西側には「釧路市湿原展望台」がありますが、山の高台から眺める東側の各展望台と異なり、平地にポツンと背の高い塔があるのみです。

私が訪れた際、朝焼けと夕焼けをそれぞれ撮影しようと、ます夜明け前から「釧路市湿原展望台」に行きました。しかし当日は濃い霧に覆われ、結局何も見えませんでした。そのまま「細岡展望台」に向かったものの、一瞬蛇行する川が見えただけでした。仕方なく昼間は他の撮影場所へ移動し、夕方に再度「細岡展望台」に戻ると、期待通りの夕焼けに出会えました。他に撮影している人は若干数しかおらず、大自然が赤く染まっては暗くなるまでほぼ一人で見続けました。

数年後に今度は釧路湿原に沿って走るJR釧網本線の車両を撮影するために再訪しましたが、「細岡展望台」付近での撮影場所が見つからず、一枚も撮影できないまま終わってしまいました。なかなか訪問できない場所ですが、鉄道やタンチョウの撮影のために再訪するのが夢です。