みなかみ町の滝(群馬県みなかみ町)
H27.7.19
    

裏見滝(左岸)
みなかみ町は群馬県の最北部に位置し、北半分は新潟県との県境となっています。また、谷川岳(1977m)、武尊山(2158m)等標高の高い山に囲まれた盆地になります。そのためか、この町には名瀑がいくつか存在していますが、訪れた滝はいずれも比較的水量が豊富だと感じました。一つでも多くの滝を巡りたかったのですが、旅行自体が群馬県内の滝を2日間で廻るという強行軍であり、みなかみ町の滞在時間も半日しかなかったため、殆どの滝を巡ることは出来ませんでした。今後再訪した際は画像を追加するとして、現在ある画像を掲載したいと思います。

裏見滝(80m) 宝高滝とも呼ばれ、日本武尊が雨乞いをしたと言われる名瀑です。県道63号から林道(一応県道らしいですが)を進むと武尊神社が右手に見えてきます。その50m手前には駐車場があるので、そこから歩くこととなります。そして神社の向かい側のガードレールが切れた場所が、滝へと向かう遊歩道の入口となります。ひたすら下り階段を降りていくのですが、最短の観瀑台までの段数は351段だそうです。滝の右岸中腹にある観瀑台からは手前の木が若干邪魔ですが、豪快な滝と開けた滝前が見渡せます。滝の裏を通ることも出来たのですが、現在は崩落の危険があるため通行止めとなっています。左岸にも廻ることは可能ですが、一度途中まで戻り、滝の落ち口後ろを廻ってくるため、結構距離とアップダウンがあります。観瀑台から左岸まで行き、また入口まで戻ると、917段もの階段の上り下りを含む山道を歩くこととなるので、体力に自信のない方は熟考してください。

縁結びの滝(20m) 縁結びの滝は、猿ヶ京温泉近くの湯島オートキャンプ場付近にあります。キャンプ場への看板には滝名もあり、すんなり訪れることが出来ると思いきや意外と苦戦しました。川のほとりの大きな駐車場に車を停めたものの、滝への看板は皆無です。一度下流にある大きな施設(テニスコート等がありました)に行くも手がかりはなく、逆に上流に行くと、廃墟がいくつも並んだヤバめの場所に行きます。しばらくうろついた結果、廃墟を通過した長くて細い堰堤の上を歩いて対岸に渡ってみると、鳥居が見えてきてやっと滝の場所が分かりました。滝は大きくはないですが、可愛らしく清楚な雰囲気がある二段の滝で、確かに縁結びの御利益がありそうでした。ちなみに廃墟は、猿ヶ京温泉の湯本(温泉の湯を汲む場所)でした。

南山不動滝(30m) 県道53号からものすごく小さな看板を目印に林道を入った先にあります。途中3台ほどの駐車スペースがあり、そこから10分程歩きます。先に不動堂現れた後に滝が姿を見せます。別名綾織滝と呼ばれるこの滝の前は開けており、その空間の真ん中に特徴ある岩場を静かに水を落としています。水量は多くないですが、辺りは涼しく気持ちよかったです。滝までの遊歩道は整備されていますが、少々草木がボウボウの雰囲気があります。ちょっと引くかもしれませんが、頑張って進んで下さい。

稲荷滝(20m) JR水上駅付近にある滝で、駅前の国道291号を若干南下し、県道270号を右折して坂道を500m程上がった場所にあります。駅は水上温泉の玄関口ですが、早朝に訪れたからかとても寂しい雰囲気でした。実際稲荷滝のすぐ横には廃墟となったホテルが数ヶ所あり、バブルがはじけた結果を見ているようでした。滝は県道脇にあり、少し階段を下った後、ちょっと派手な赤い橋があり、その端(行き止まりです)に行くと滝に一番近くまで近付けます。滑り台のような流身が豪快に水を落とす姿は迫力がありますが、町おこしの一つであるキャニオニングのコースにもなっているらしく、この滝を人がロープを使って登ったり滑り降りたりする姿も見られるとのことです。

裏見滝(右岸)

裏見滝

縁結びの滝

南山不動滝

南山不動滝

稲荷滝