三角線(宇土~三角間)H15.12.20
三角線は路線のほとんどを宇土半島の島原湾沿いに走る駅数8駅の路線で、終点三角駅からは天草諸島の大矢野島に面しており、天草各地へ向かう船やバスと連絡しています。全列車が宇土駅から鹿児島本線経由で熊本まで直通運転されており、一時間から一時間半に1本の割合で運行しています。訪問時はキハ31型が主流だった使用車両もその後キハ47型に変更されています。

三角線の開業は明治32年(1899年)とかなり古く、九州鉄道が熊本と天草・島原を連絡するために開業しましたが、当初は松橋から宇土半島の南側を通る路線の計画が、漁港を抱える南岸の住民の反対にあい、現在のように赤瀬まで北岸を通る路線となっています。現在も三角港から天草への船の発着はありますが、熊本新湊や天草飛行場の開港、天草の各島と本土を結ぶ天草五橋の完成等で、三角線を利用する旅客は少なくなったようです。

訪れた際はまず肥後長浜付近で撮影をしました。東を向くと阿蘇山系の山と湾をバックにした車両が撮影でき、西を向くと宇土半島の切り立った山々と島原湾をバックに車両が撮影できる場所でした。特に宇土半島の山々は海から直接切り立っており、遠くから見ても迫力がありました。その後赤瀬まで足を伸ばし、高台になっている場所を見つけては、小さな港の脇を走る車両を撮影しました。時間の都合であまり撮影は出来ませんでしたが、短い路線ながら色んな撮影場所が見つかりそうな良い雰囲気の路線でした。