桃山町(和歌山県紀の川市)H11.4.3
旧那賀郡桃山町は、紀の川の左岸に位置する町で、2005年に打田町・粉河町・那賀町・貴志川町とが合併して紀の川市となりました。旧桃山町は現在紀の川市桃山町として存在しています。

旧桃山町は昔から桃の栽培が行われています。天明2年(1782年)に桃の木を植樹したのが桃栽培の始まりで、桃山町の地域はその昔「安楽川(あらかわ)と呼ばれていたことから、ここで栽培された桃は「あら川の桃」と名づけて出荷されています。

3月下旬にはかなり広い範囲で桃の花が咲き、辺りをピンク色に染めます。川近くの平地にあるのがほとんどですが、一部は傾斜のある山に沿って植えられており、多くは桃林の中を車一台分が通れるくらいの道を進んだ先にある高台から見ることとなりますが、辺り一面ピンク色に染まった景色は雄大であり、この景色から「ひと目十万本」「桃源郷」と呼ばれています。また、一部菜の花が咲いている場所もあり、ピンク色と黄色の綺麗な組み合わせを見ることができます。但しこの農園は観光地ではなく、全て一般の農園ですので、敷地に入る際のマナーは必ずお守り下さい。

本来の見頃は3月下旬ですが、4月上旬に偶然桜撮影のため訪れた際、遠方がピンク色に染まっているのを見つけて近づいたことから、この景色と出会えました。桜のページにも「桃山町」があり、ジャンルが別で場所が重複するときは桜のページにその詳細を書いていますが、桃山町は桃が主体ですので、こちらのページに詳細を記載しました。