長岡天満宮(京都府長岡京市)H31.4.30
長岡天満宮は全国の天満宮と同様に菅原道真を祀る寺社です。長岡天満宮周辺は平安時代は菅原道真の所領であったとされ、昌泰4年(901年)に道真が大宰府に左遷された際には長岡に立ち寄り、名残を惜しんだとのことです。左遷の際道真に付き従った中小路宗則が、道真の死後に道真自作の木像と念持仏を大宰府から長岡に持ち帰り、祠を建てて安置したことが長岡天満宮の始まりと言われています。

一度は荒廃したものの、明治時代の長岡天満宮宮司であった中小路宗城が復興させ、1928年(昭和3年)には新京阪鉄道(現在の阪急電鉄京都本線)が「長岡天神」駅を開業させ、更に賑わうこととなりました。その後1941年(昭和16年)に平安神宮の旧本殿、祝詞舎、透塀を拝領し現在の境内の形となりました。

長岡天神駅から境内に向かうと、大きな鳥居が見えてきます。鳥居の後ろにある参道には樹齢150年と言われるキリシマツツジが植えられています。全長100mはあるキリシマツツジは約100株あり、樹高も2.5mを超えた大きな姿に圧倒されます。平成5年にはツツジ保全のため、中堤が拡幅され、両側にも通路が新設されました。普通のツツジとは違い、花が細かく密度が濃い上に、色がとても赤いのが特徴です。長さを強調するためには奥まで人がいない状態を撮影するのが理想なので、人が少ない早朝に訪れるのが必須です(いつでも無料で見ることができます)。