南木曾町の滝(長野県南木曾町)H13.8.4    

霧ヶ滝
長野県の南端は多くの滝がありますが、別ページ「御嶽山付近の滝」「中津川市の滝」に分けて掲載したところです。南木曾町は御嶽山の南、中津川市の東に位置し、町内の真ん中を国道19号が通る他は、枝分かれに細い道が伸びているだけの地域です。

南木曾町の滝は大きく分けて「木曽田立の滝群」と「柿其渓谷」に集中しています。田立の滝は、中央本線「田立」駅から伸びる林道を走り、田立の滝キャンプ場から徒歩で巡ります。「田立の滝」木曽川の支流、大滝川峡谷にかかる、うるう滝、螺旋滝、洗心滝、霧ヶ滝、天河滝、不動滝、そうめん滝等の滝を総称したもので、「日本の滝100選」にも選ばれています。天河滝までは入口から2キロ程ですが、道は比較的歩きやすいです。

私が訪れた際は水量が少なく、滝に迫力がなかったのは残念でしたが、メインとなる霧ヶ滝天河滝はどちらも滑らかな岩を水が滑るように流れる姿が優雅でした。滝つぼは殆どありませんが、すぐ近くまで近付くと、わずかな滝つぼにとても綺麗な水が溜まっていました。

続いて「田立」駅から国道19号を更に東に行き、二駅目である「十二兼」駅の手前の林道を左に行きます。途中柿其温泉を通過して行くと、途中で車両通行止めのゲートが出てくるので、そこから広めの道を歩いて行きます。中津川市や御嶽山付近と同じく、柿其渓谷も水の美しさが素晴らしく、光が当たるとコバルトブルーの輝きを放ちます。そのような綺麗な水が流れる柿其川沿いの林道を歩いてすぐに「牛ヶ滝」が見えてきます。岩の隙間をすり抜ける流身が特徴的ですが、滝つぼは広くて深く、やはり水がとても美しいです。そこから40分程歩いて霧ヶ滝まで行くのですが、途中傾斜の険しいつづれ道があったり、全く日陰がないので暑さにやられたりするので注意が必要です。但し、霧ヶ滝の展望台に着くと、その滝の美しさに疲れが吹っ飛ぶのが分かりました。更に先には虹滝と雷滝があるのですが、虹滝に全く水がなく、その姿を見て雷滝まで行く気力がなくなったので、そこで引き返しました。

あと、国道9号妻籠宿から国道256線に入り、更に県道7号に入った先に、男滝・女滝があります。どちらもそれほど大きくない滝ですが、すぐ真下から滝を見ることができます。一応並んで存在はするのですが、一緒に撮影するのはちょっと無理です(距離にして15m程)。また、女滝は流身は綺麗なのですが、滝つぼがなくそのまま川になるその場所がガレ場になっててあまり美しく見えないのが残念です。逆に男滝は滑らかな岩に小さな滝つぼと、「ミニ田立の滝」のようでした。

南木曾町とは若干離れますが、国道19号で更に東に進んだ道沿いにある「小野滝(上松町)」も掲載します。この滝だけは、どの部分にも属さないので混ぜさせてもらいました。目立たない地味な滝でしたが、付近の森と一緒に撮影することで良い感じになりました。

霧ヶ滝

牛ヶ滝

牛ヶ滝

男滝

女滝

小野滝

螺旋滝

田立霧ヶ滝

田立霧ヶ滝

田立天河滝