七種滝(兵庫県福崎町)H15.7.4    
七種滝は七種山(552m)の中腹にある高さ72mの滝です。正確には雄滝と呼ばれており、下流にある虹ヶ滝・八龍滝と合わせて七種滝と呼んでいます中国道福崎ICから県道406号を行き止まりまで走り、そこから徒歩10分で雄滝までたどり着きます。しかし雄滝までの道は雨の日にはぬかるみ、傾斜もキツいのでご注意下さい。

登り出してまず虹ヶ滝が見えてきます。本当は3段ですが、1・2段目の10m程の滝がメインです。真っすぐ落ちた水が途中で滑らかな岩に当たって伝って流れていく美しい流身です。登山道はこの滝の左岸をカーブを描いて登っていきます。

次に出てくる八龍滝は20m程の緩やかな流れの滝で、布を垂らしたような優雅な姿が印象的です。横から見るとなだらかな岩を伝って流れる姿が分かりますが、水量が少ないのか滝つぼは小さめです。

最後の雄滝は72mのデコボコした奇岩を伝って流れる独特の姿をした滝です。部分によって姿が異なり、他にあまり類を見ない珍しい滝です。滝の前には七種神社があり、そこから眺めると滝が観音様のように見えることから、観音滝の別名があります。

この滝は通常は水量が極端に少なく、ただの岩しかない状態も珍しくありません。雑誌やネットでもここまで水のない写真が多く掲載されている滝も珍しいくらい、流身を見ることすら難しい滝です。私自身3度目の挑戦でやっと流身のある滝を撮影できた次第です。この滝を訪れる時は、前日までに台風や長雨等水量が見込める特別な事情がある時に行く必要があります。

八龍滝

虹ヶ滝