乗鞍岳(長野県松本市)H11.10.4
乗鞍岳は長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(標高3026m)を主峰とする山々の総称です。日本で19番目、火山としては3番目に高い山ですが、山頂部に噴気地帯はありません。現在乗鞍エコーラインと乗鞍スカイラインが畳平(標高2702m)まで開通しており、大半の人はそこから山頂を目指しているそうです。但しスカイラインは観光保護の観点から平成16年(2003年)からはマイカー規制となりシャトルバスでの入山となりました。

マイカー規制前の訪問当日は職場の先輩と訪れ、先輩は登山目的のため車で畳平まで直行し、私は麓から乗鞍スカイラインを道路沿いに歩いて上がりました。山頂付近の紅葉は9月下旬から始まり、順に麓まで降りてくるのですが、年によって紅葉の見頃が全然違うのが乗鞍岳の紅葉の難しさで、その年は何とか見頃に合わすことができました。道に沿って紅葉が続く風景は、まるで天国へ続くような神秘感すらありました。麓付近はダケカンバの黄色が目立ちましたが、山頂に近づくにつれて背の高い木は減り、ナナカマドやハイマツが殆どを占めます。途中からは見晴らしが一気に広がり広大な紅葉の風景や、遠くの山々を見下ろす風景を目の当たりにすることができます。

上り坂を歩くことで体は温まりますが、撮影をする度に寒さを感じます。見晴らしの良い場所まで登る頃には、風が吹き付けることもあり体感温度が下がりますので、寒さ対策はしっかりして下さい。