布引滝(神戸市中央区)H27.9.6    
布引滝は神戸市中央区を流れる布引渓流(名水百選)にある4つの滝の総称であり、日本三大神滝の一つとされています。かつては修行道行場として下界とは一千を画する場所でしたが、現在は遊歩道が整備されています。下流から順に雌滝(19m)・鼓滝(8m)・夫婦滝(9m)・雄滝(43m)と続きます。雄滝の滝壺はかなり広く、深さも6.6mあるそうで、竜宮城に続いているという伝説まであります。滝の最寄り駅が山陽新幹線・新神戸駅というのも珍しいですが、すぐ裏は深い山となり、雌滝までは5分、雄滝までは15分程で到着するものの奥地の雰囲気に包まれています。

訪れた当日は雨天で、細い登山道を傘をさしながら歩きました。登山道と言えどもしっかり整備はされているので、スニーカーで十分訪れることができます。但し登山道だけあってひたすら上り坂が続きます。左手に川を望みながら歩くと、それぞれの滝が見えるようになっています。雌滝の前まで来ると広い滝壺が目に入りますが、滝壺から下流に落ちる場所には幅の広い堰堤があります。人工的な建造物は滝撮影の際には困るものですが、この堰堤の流身(?)がとても美しいうえに、堰堤に覆いかぶさるようにモミジの木があり、そのコントラストが素晴らしかったので、思わず何枚も撮影をしてしまいました。但しこの堰堤は水量が少ない時はレンガ模様が目立つただの堰堤ですので、タイミングによって見ることが出来る風景と言えます。また、雌滝前には休憩ができるエントランスもあり、天気の良い日はゆっくり休むこともできます。

大きな滝壺を左岸から廻り、途中鼓滝を越えた後に夫婦滝、そのすぐ上に雄滝が目に入ります。雄滝は他の滝と違い白く険しい岩肌を、流身の真ん中部分が細くなっている個性的な姿をしています。雄滝の前にもベンチがあり、正面から滝を見ることができますが、更に登山道を通って滝の左岸を登ることもできます。木が茂っているので滝撮影の際は木がフレームに入ってしまいますが、滝により近い場所であり、滝の中腹付近から撮影ができるので、とても綺麗な姿を見ることが出来ます。