大井平公園(愛知県豊田市)R3.11.13
大井平公園は愛知県と土田氏稲武地区にある公園です。平成11年に香嵐渓の後に訪れた名倉川沿いにある公園ですが、この公園の存在を知ったのは初めて訪れる2日前の令和3年11月11日でした。ネットでたまたま見つけた大井平公園の紅葉の画像がとても美しかったのですが、丁度見頃だという事で突如訪れた次第です。

画像では吊り橋の手前側から奥にある紅葉の森を撮影した画像があり、奥行があって広い公園だというイメージがありました。実際に行ってみると、川沿いに細長いのですが、川の脇に多くの紅葉があるだけで、公園として遊具があったり広場があったりすることはありませんでした。紅葉はとても綺麗ですが、逆に紅葉の時期でなければ何があるのかと思ってしまいました。

それでも到着した10時頃には付近の駐車場は満車で、公園を通過した後にある橋を渡った場所にある細い舗装道路に路上駐車して公園に向かいました。実際その道路は駐車場代わりに使用されており、隙間がない程に満車状態でしたが、他に臨時駐車場からシャトルバスが出ていながらも、そちらの駐車場はガラガラでした。

まずは紅葉がある公園の対岸側を歩いて行くと、途中に小さな滝があります。荒瀬滝という滝で、横にコンクリの土手があるのがちょっと残念でしたが、若干広い滝つぼが紅葉の反射で赤くなっていたのが綺麗でした。そのまま進むと公園のシンボルである吊り橋があり、すぐ横には見晴らし台に続く階段があります。登ってみると見晴らしは良いのですが、公園内を走る国道257号と駐車場の車が丸見えで、風景写真としては使いにくい見晴らし台でした。

公園のシンボルである吊り橋を渡った川沿いは、紅葉があるものの鉄骨の見晴らし台がファインダーに入ってしまう等撮影がしにくい状態でした。川付近から外れて、国道の向こう側の斜面に目を移すと、多くのモミジが綺麗に色づいていました。斜面には短いながらも遊歩道があり、斜面のモミジの下まで行くことが出来るようになっていました。その中でも一番奥にある何本かのモミジが一番美しく紅葉していたので、集中して撮影をしましたが、思いの他斜面が急な上に遊歩道はけもの道程度で、落ち葉が積もって足が取られるため、何度か滑ったり足をくじきそうになったりしました。

満足して国道まで戻った後、国道沿いに先ほど車を停めた場所までの500m程を歩いていると、国道沿いにも真っ赤なモミジがいくつもありましたが、多くの電線がモミジの前を横切っており、風景撮影としては撮影が難しく残念に思いました。

山奥の小さな集落である稲武地区は名倉川と黒田川に挟まれたのどかで雰囲気の良い場所でした。大井平公園はそんな集落に多くの観光客が押しかける大事な紅葉の名所です。恐らく近くにある香嵐渓と抱き合わせで訪れる写真愛好家がかなり多くいると思われるので、せめて電線を整理する等、紅葉の魅力をもっと生かすようにすればリピーターも増えるのではと思いました。