龍双ヶ滝(福井県池田町)R4.8.21    
龍双ヶ滝は福井県で唯一日本の滝100選に選ばれている滝で、北陸を代表する名瀑の一つです。苔や草に覆われた岩肌を幾筋にも分かれて落ちる流身はとても美しいです。昔、この滝の上流に寺屋敷があり、龍宗というお坊さんが修行していたのですが、いつの間にか「龍宗」が「龍双」に変化してこの滝名となったそうです。

武生市街から県道2号をひたすら進み、途中国道476号を左折し、3キロ程で県道34号を右折します。県道34号は宝慶寺経由で大野市まで結んでいますが、龍双ヶ滝~宝慶寺間はかなり細い山道となるため通行はお薦めしません。よって上記記載の行き方が一般的です。

滝の500m程手前に専用駐車場があるので停め、歩くとすぐ道路の脇に龍双ヶ滝に到着します。滝の前の道路は狭いので、滝付近での駐停車はお避け下さい。道路沿いの渓流を挟んだ大きな岩肌全体に滝の流身がかかり、とても雄大ですが、引きが取りにくいのと、滝の前に大きな木があるので、撮影の腕の見せどころではないかと思います。道路上の他、河原に降りることもでき、滝壺はないのですが、濡れるのも覚悟で川に入って滝下まで行くことができます。滝の前は水遊びが出来るように、川床が平たく整備されているところがあり、私が訪れた時は渓流の水量が多くて水の底となっていたものの、滝自体の水量はそれほど増えていなかったのは残念でした。
また、足を濡らしながら川に入って撮影をしていると、バランスを崩して水の中に尻もちをついてしまったので、川に入っての撮影にはご注意下さい。

以前、平成10年7月12日に初めて訪れたときも同じような水量でしたが、この滝は日によって水量が変わるのでご注意ください。なお、1度目はリバーサルフィルムで撮影したものの、全体的に暗い出来だったので、再度撮影し直したいと思い続け、20年以上ぶりに訪れた次第でした。帰宅後に昔の写真と見比べて、デジカメの美しさに時代の流れを感じましたが、昔の写真の方が色んな角度から撮影していることに気づきました。当時は川の中に入ることが出来なかったのですが、選択肢が限られた中でも考えて撮影していたことが分かりました。その分2回目は工夫が足らなかったと痛感し、貧欲に色んな角度からの写真を撮らなければならないことを再認識しました。