釧網本線(東釧路~網走間)H13.9.17
釧網本線は昭和6年(1931年)に網走に送られた囚人の手によって作られた路線です。当初は網走~厚岸間を予定していたものの、釧路の発展が著しかったことから変更されました。網走側は網走本線の延長として、釧路側は釧網線として建設し、一部釧路鉄道という材木運搬の旧路盤を利用して建設されました。現在では赤字路線として存続の危機にありますが、沿線は釧路湿原や摩周湖、屈斜路湖、オホーツクの流氷、網走、そして世界遺産知床等、観光名所の宝庫ですので、観光路線として期待したいものです。

路線は途中野上峠を越える必要があり、主にキハ54単行で運行しています。国鉄時代には急行「しれとこ」が運行されていたものの、昭和61年(1986年)に廃止されてから優等列車は走っていません。現在1日5往復の直通運転の他、釧路~洞爺・川湯温泉間、網走~知床斜里・緑間に少数の便数があります。

掲載している写真の殆どが知床斜里~止別間ですが、ここはオホーツク海の海岸線沿いに、果てしなく直線の線路が続き、北海道ならではのダイナミックな写真が撮影できます。便数が少ないものの、当日は3本の列車(全て網走行き)を撮影できました。うち1台はキハ40でしたが、いつもはキハ40の方が好みでありながら、この場所だけ何故かキハ54の方が絵になると感じました。

また釧路湿原付近でも撮影を試みましたが、当時はインターネットがなく、雑誌での説明書では撮影場所にたどり着けず、かなり悔しい思いをしました。一番下の2枚は塔路駅付近と清里町駅付近で撮影したものです。