新宮市の滝(和歌山県新宮市)H11.9.9他    

桑の木の滝 H11.9.10
別ページ「熊野川町の滝」では現在新宮市と合併した旧熊野川町の滝を掲載しましたが、このページでは元々から新宮市にある滝を掲載します(鼻白滝を除く)。新宮市内にも多くの素晴らしい滝がありますが、その殆どは国道168号付近に集中しています。しかしながら、その殆どはアプローチが険しく危険なため、装備と経験が必要になります。そのため、こちらに掲載の滝は全て手軽に訪れることが出来る滝ばかりです。

白見滝(15m) 国道158沿いにあり、旧熊野川町から新宮市に入ってすぐの場所にあります。滝の前は旧国道の橋が残っており、駐車スペースや撮影箇所には困りません。高さはそれほどではないものの、白見谷の水を一気に落とす姿は迫力があります。水量が多い時が多いからなのか、滝壺は広く深そうです。

布引滝(30m) 白見滝より更に旧熊野川町寄りになり、白見滝のすぐ近くになりますが、大きな滝の割に目立ちません。滝前には全く目印やスペースがなく、手前の茂みから更に奥まった場所に流れているからです。ガイドブックにもあまり掲載されていませんが、大きな岩から真っすぐ筋を作って水を落とし、途中でねじれた上で右側に方向を変える姿はとても美しいです。恐らく水量によって大きく変わる滝だと思います。

桑の木の滝(21m) 日本の滝100選に選ばれている滝ですが、その割に大きさは小さいです。しかし、入口から15分程歩く遊歩道や滝周辺はコケで覆われており、岩に囲まれた場所で美しい水を落とす風景は神秘的で厳かな雰囲気に包まれています。昔ヤマグワが多く自生する桑の木谷にかかることからこの名が付いています。アメノウオ(アマゴ)が人に化身し、川の中に鵜を入れないでほしいと頼みに来たという伝説があります。なお、国道158号から県道230号を高田方面に走ると大きな看板があるので入口に迷うことはありません。

高滝(20m) 桑の木の滝に向かう県道230号の、桑の木の滝の手前の山の高い場所に見える滝です。ネットサイトには滝の真下まで山を登った画像が掲載されていましたが、登り口や登山道は一切ありません。県道から望遠で撮影すること済ましてしまいましたが、前日に大雨が降った後の早朝に撮影したところ、水量の多さと共に山肌に朝霧がかかって綺麗な写真が撮影できました。

一の滝(10m) 上記高滝の奥にある滝で、県道230号の行き止まりまで進んだ先にある滝です。滝の手前の道に、工事中のため仮の橋を渡りましたが、高田川の水量が半端なく多くて濁流になっていたので、渡るのも怖くなる程でした。一の滝は下車後すぐにあるのですが、予め見ていた写真とは全く違う、水量が凄く豪快極まりない滝となっており、流身もあったものではありませんでした。滝までは結構距離があるものの水しぶきが凄くて、すぐ退却しました。なお、予定では一の滝の裏にある二の滝(50m)という幅広に水を落とす美しい滝がメインでしたが、一の滝の横の道なき道を通る必要があり、一瞬で無理だと悟り、諦めました。

鼻白滝(82m) 国道158号を新宮市から旧熊野川町に入った後の林道に入ってすぐの場所にあります。白見山(926m)が水源の田長谷にかかる滝で、森の中を二段になって豪快に水を落としています。昔、周辺に鼻の白いウサギが住んでいたことから名前が付いたそうです。滝全体を見るには、滝の下を通過すると、そのまま道はつづら折りになりながら対岸の山を登っていくので、その道路上から見ることができます。滝の下まで行くには大きな岩が累々と転がる場所を登っていく必要があります。下段の滝から上段の滝に行くには更に左奥まで歩いて行く必要があるのでご注意下さい。なお、先述のつづら折りの道をしばらく登っていくと、無名で小さいながらも、筋が綺麗な滝があったので撮影しました。

桑の木の滝 H11.9.10

布引滝 H11.9.10

白見滝 H18.8.27  

鼻白滝付近の滝 H18.8.27

高滝 H18.8.27

鼻白滝 H27.8.22

鼻白滝 H27.8.22

一の滝 H18.8.27