白川湖(山形県飯豊町)H12.5.3    
白川湖は、昭和56年に白川ダムが完成した際にできたダム湖で、湖周辺にはフォレストいいで・白川湖岸公園・白川荘等の体験型施設があります。この湖は湖面から樹木が生えてきているような水没林を見ることができることで有名です。雪解け水が湖に流れ込む4月中旬から夏の降雨対策のためたダムの水を減らす5月中旬にかけての1か月間のみ見ることができる風景です。

水没林は白川湖の至る場所に出現しますが、水没林が密集している場所は各施設の対岸になる南側になります。林道みたいな湖沿いの道を進むと上から見下ろす形で見ることができます。早朝には朝霧も発生しやすく、早くからカメラを持つ人が多数訪れています。但し、白川湖は山形県の山奥にあり、未明の路面凍結には十分な注意が必要なようです。

白川湖の水没林は最近になって有名になりましたが、私が訪れたのも偶然でした。裏磐梯の風景を早朝に撮影し、次に米坂線まで鉄道撮影に向かう際、ふと思い付きで米坂線手ノ子駅に向かうために知らない道を左折したところ、絶景にたどり着いた次第です。時期も丁度見頃だったのが奇跡で、思わぬ絶景にすごく興奮したのを覚えています。

どこを切り取っても絵になる風景でしたが、興奮のあまり全体の風景ばかり撮影して細かい箇所をおざなりになってしまったのが大失敗だと後で気づきました。また当時はリバーサルフィルムを使用しており、木々の細かい部分まで表現出来ていないのも痛恨でした。また再訪したいと思います。

なお、その後随分経ってからテレビ等で紹介されるようになりましたが、やはり世の中の人はあの絶景を放っておかなかったなと感じました。