白根山(群馬県中之条町)H12.10.7
白根山は長野県中野市から志賀高原・横手山・白根山を経由して草津温泉までを繋ぐ国道292号線上にあり、途中の渋峠は国内の国道の最高地点に位置する峠(標高2172m)です。群馬県中之条町と長野県山之内町の県境にもなっており、標高の高さから季節によっては雲海の名所としても知られています。

初めて訪れたのは平成7年10月6日で、夜明け前から雲海を狙って渋峠に向かいました。草津方面から白根山経由で急坂を登っていくと、途中で凍結のため通行止めになっていました。仕方なくその場所で夜明けを待つと、付近の樹木に樹氷がつく風景に出会えたものの(「冬のページ」に掲載しています)、紅葉はほぼ全滅でした。標高が高いことを考えての訪問にも関わらず樹氷がつくほどの寒さを想像しておらず、撮影時期の難しさを感じました。

再度チャレンジしたのは平成12年10月7日で、職場の先輩と訪れました。前回失敗した時と同じ時期の訪問でしたが、紅葉はとても綺麗でした。前回とは逆に長野県側から登り、途中中腹にある志賀高原で紅葉撮影をしましたが、ここでは紅葉はまだ早かったです。志賀高原から更に上り、手前にある横手山付近に来ると、雲ははるか下にあり、背の低い植物が山肌を覆う風景に変わります。その中で黄色や赤色に染まった木々が点在する風景が広がり、別世界のように美しかったです。

そのまま渋峠に到着するも、その日は気温が高かったのか雲海はありませんでした。渋峠の駐車場から芳ヶ平に降りる登山道があるので、登山道を降りて芳ヶ平を散策し(別ページに掲載しています)、また戻ってきては国道を白根山(草津)方面に走らせました。渋峠から白根山までは比較的アップダウンが緩やかな道となり、国道から東側(草津方面)の展望が開ける場所が増えてきます。途中芳ヶ平や白根山の麓等が見えますが、とても広大な風景に圧倒されると共に、これ程の風景が国道から見ることが出来るとは思いもしませんでした。

最後は夕焼けを撮影して下山しましたが、この頃にはかなり気温が下がっていました。山上の紅葉の見頃は短い中で、綺麗な紅葉を見ることが出来たのは幸運でした。