大阪城公園②(大阪市中央区)H25.4.1他

R4.6.25
大阪城公園で天守閣に向かうルートは、大手門から内堀に入り、外堀沿いに南下して天守閣への坂を上がるのが一般的です。大手門をくぐった後、多門櫓の大きな門をくぐって右に曲がり、すぐ左に西の丸庭園の入口と内堀が見えてきます。その後右手に剣道・柔道場である修道館、左手に内堀の間を歩いた後桜門を左にくぐって天守閣までの道のりですが、この多門櫓から西の丸庭園入口までの狭い間にも猫が数匹棲んでいました。恐らく西の丸庭園の向かいに大阪城公園管理事務所があり、そこで猫の世話をしていたことがその理由だと思われます。

初めてここでの猫を確認したのは平成25年頃でした。とても懐っこい白とグレーの八割れ猫が最初でしたが、昼夜を問わず、観光客が沢山歩いていようが気にせず、垣根でどっしりと寝転んでいました。茂みに隠れて寝ていても、近くでじっと見ていると奥からわざわざ出てきてくれるので、とても気に入っていましたし、ファンも多かったと思います。

その八割れ猫の後を引き継ぐ形で現れたのは大きな黒猫で、平成28年頃から八割れ猫と同じ場所で、この猫も逃げずに撫でさせてくれるいい子でした。但し現れるのは夜になってからで、大体ランニング中に見つけては相手をするため、手が汗で濡れているときは毛玉が手にまとわりついて、お互い不快になっていました。その黒猫は多門櫓付近で餌をくれる人をいつも待っており、そこの近くの屋根から、裏にある管理事務所の寝床に帰っていました。その黒猫の後、暫くはあまりその地域に猫を見かけなくなりましたが、令和2年頃から黒猫が2匹現れるようになりました。

その奥にある修道館の裏手付近にも令和5年に茶黒のトラ猫が現れるようになりました。殆どの猫は管理事務所付近から多門櫓の間にいたものの、この猫だけは頑なに修道館の左側を中心に行動していました。そして人懐っこい性格ながら姿を現わすことが少ないのも特徴でした。

初めてこの猫と出会ったのは他の猫よりかなり後でしたが、若いのは確かでありながら既に成猫であり、何故これまで見たことがなかったのか不思議な程でした。よっぽど警戒心が強いのかと思いきや、逃げるどころか挨拶をしながら近付いてくる程人懐っこい性格でした。細い道から表通りに出てきては、広い道の真ん中でゴロンと転がって欠伸を繰り返す姿は、飼い猫ではないかと思うほどでした。気になるところは、右目をけがをしたのか、右目の黒い瞳の部分がほとんどないので、もしかしたら左目しか見えていないのかもしれません。

この猫とは、これまでに僅かしか逢ったことがなく、それもご飯をくれる人が来る夕方の僅かな時間にしか姿を現わしません。おまけに他の猫と佇む姿を見た事がなく、実際どのように暮らしているのかさっぱり分かりません。とはいえ、猫自体まだ若いので、これから何度となく逢えると期待しています。

H25.12.20

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