只見線(会津若松~小出間)H12.5.6
只見線は1941年に会津若松~会津柳津間で開業した会津線と、1942年に小出~大白川間(後に会津川口まで延伸)で開業した只見線が始まりです。田子倉ダム建設のための専用鉄道だった会津川口~只見間を営業線として1963年に繋ぎ、1971年に最後まで不通だった只見~大白川間が開業し現在の只見線となりました。(同時に支線だった西若松~会津滝ノ原間を改めて会津線に改称しましたが、1986年に民営化されました)。

実際は全通前の昭和30年代~40年代前半に珪石の発掘による貨物事業をしていた時期が最も利用者数が多かった時期で、建設中に既に赤字83線に指定されるなど経営上の難がある閑散路線です。秘境地を縫うような沿線の殆どの駅は秘境駅と呼ばれ、また沿線は豪雪地帯のため積雪で運休することも多い状態です。しかしながら廃止対象から除外され続けているのは、並行する国道252号が冬季通行止めになり只見線が唯一の交通手段になるからという理由だけでなく絶景の秘境路線として全国的に人気のある路線だからです。破間川・只見川の車窓からの眺めや、渓谷美・新緑や紅葉の時期が美しいことで知られ、「紅葉の美しい鉄道路線」や「雪景色のきれいなローカル線」「好きなJRローカル線」のランキング上位の常連になっています。

私が訪れたのはG.Wで、まだ新緑には早い時期でしたが、有名な撮影地である会津桧原~会津西方間を中心に撮影をしました。途中桜がまだ満開である場所があり、列車と絡めて撮影できたのはとても幸運でした。その後早戸駅付近の渓谷美を撮影後、会津川口で折り返して戻ってきました。当日は磐越西線でSLが走るため、両沿線を行ったり来たりしていたので、落ち着いて撮影が出来なかったのは残念ですが、次は紅葉の時期に訪れてみたいです。