上山(兵庫県養父市)H27.4.12
この猫たちは、すぐ近くの「樽見の大桜」を撮影した際に出会ったものです。樽見の大桜は養父市の最南端の上山地区という山奥に位置しますが、桜の時期は観光客が押しかけるのに対処するため、林道を一方通行にしています。訪れた際は桜の周りの観光客はまばらで幸運でしたが、花が一部咲いていなかったので時期を外してしまった感がありました。

しばらく撮影した後に下山しましたが、途中の林道脇にポツンとあった一軒家の前に数匹の猫がいるのに気づき、家の向かいの空地に車を停めて民家に近づきました。近づくと家の前に10匹の猫がいたので喜んで撮影を開始しましたが、家の前にゴミが散乱しているのが気になりました。ふと家の中を覗くと空き家で、家の中にまでゴミがたくさん散らばっていました。ゴミがある割には家自体は綺麗で、床の畳も比較的綺麗でした。もしかしたら空き家になったばかりの家に、誰かが侵入して暮らしていたのかもしれないと思いましたが、そんなことは構わず猫たちはくつろいでいました。

猫たちは黒猫が3匹、白黒猫が3匹、その他が4匹と、みんなに血のつながりがある訳ではなく、この山奥までどこから来たのか想像がつきませんでした。そのうちの2匹がとても人懐っこく、私の後を付いてきたり、私の車の匂いを嗅ぎにきたりと、私に興味を持ってくれているようでした。恐らく誰かが世話をしに来ているようですが、付近に車が2台駐車していたものの人影はありませんでした。ゴミさえなければもっと写真が撮れたのですが、ファインダーからゴミを外すようにすると、なかなか猫を撮影するのが難しく、撮影枚数も限られたものとなったのが残念でした。